2 Pianos

シリーズ化されているコンサートの1つ「ピアノ工房コンサート」。モーツァルトの2台のピアノのためのソナタK.448(375a)をピアニストの稲岡千架さんと演奏しました。一般的には2台ピアノの場合同メーカー、同サイズで演奏することが多いのですが、ここでは違います。この「工房コンサート」はそういう既成概念を取っ払いゼロベースから音楽芸術と向かい合う場所。と言う事で用意したのは「BechsteinD280」と「Sauter160」。メーカーも大きさもバラバラです。しかしそれぞれの楽器の持つ特徴が上手くマッチして素晴らしい音色を創り上げることが出来ます。

以前の企画ではRosenberger(1830年代オリジナル)とDulcken(1815年レプリカ)を使用し2台ピアノを演奏しました。どちらもフォルテピアノですが、前者はどちらかと言うとモダンピアノの音色に近いですが、後者は限りなくチェンバロの響きにまだ近いです。構造、材質の違いですが、当時はこのような「ピアノ」が混在していた世の中だったのでしょう。19世紀はピアノと言う楽器が劇的に変化していく時代だったのです。いずれにしても味わい深い素敵な音色が融合されていました。

しかし、考えてみるとオーケストラなんて言うのは色んな違う楽器、音色が混ざって1つの音楽が出来るているんですよね。有意義な試みでした!