ピアノの弾き込み

Beethoven with BechsteinD282
今日は朝から八王子にあるピアノ工房でBechsteinD282の弾き込みをした。このピアノはつい先日、世界的ピアニストであるリフシッツ氏のリサイタルで使用された。2時間ほど弾き込んだ後ようやく楽器が鳴り始めた。リフシッツ氏のコンサートのあと再調整され、どんな感じだろうと期待を膨らませた今日。あの時に耳にした吸い込まれそうな弱音はまだ生きてた。

来週18日、池袋の芸劇で都響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を演奏する際このピアノを使用するが、その2日前に長野でのコンサートでも使用する。長野ではBechsteinだけでなく、19世紀初頭のフォルテピアノ(今のピアノの前身)も使用する。

フォルテピアノとモダンピアノは響きは勿論のこと、演奏技術も大きく異なる。だから1つコンサートで両方使用する時は違った集中力を要しとても難しい。しかし、フォルテピアノで得る感覚(タッチ、響き、体の使い方、あらゆるコントロール)はモダンピアノで演奏する際とても役に立つ。明らかに感覚の幅が拡がる。色々なメーカーのピアノだけでなく、クラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノ、パイプオルガンなど、様々な鍵盤楽器を触るのを強く勧めたい。音とタッチの関係。

約6時間弾き込んだ結果、このBechsteinD282とかなり近くなれた気がする。個人的に気になったところを調律師に伝え、このBechsteinは今日長野に運ばれた。数日後のリハーサルで再会できるのが楽しみだ。「技術者、ピアノ、演奏者」の関係はとても、とても大切なのだ。

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