とにかく遅れを取り戻すために・・・【6/28-8/13】

日々の活動や出来事をお伝えしたいと思いつつも、ついつい更新を怠ってしまい、気づけばあっという間に8月中旬。「遅れてしまいごめんなさい」では済まされませんね。本当に申し訳ありません。しかし、追い込めば追い込むほどストレスに感じ、更新がまた遅れてしまいそうなので、謝っているのにも関わらず「気楽にやっていてきます」と生意気なことを言ってしまう今日この頃です。イベントでお客様と話すときに「ブログ読んでます!」と温かいお声を頂戴します。心が痛みます。皆様、暑中見舞い申し上げます。さて、一気に行きます…!

6/28(日)
 ヴィオラ奏者の鈴木さんとのデュオコンサートの翌日。プライベートの生徒が新たに一名加わりました。その最初のレッスン。曲名はリストのバラード第2番。勉強になる。

6/29(月)
 今年に入って続いているコンサートを一度冷静に振り返り、プログラムや今後について深く考える。今さらだが、僕はもう学生ではない。30代後半の男が何を言うか、と怒られてしまいそうだが。常に自分を見つめ、冷静にその時々の課題、乗り越えるべき山、未来を捉え、建設的に思考を巡らせる必要がある。今足りないものは何か?何を加味し、何を変化させていく必要があるのか?そして何に向かっているのか?など・・・。はい、練習。

6/30(火)
 昭和音大に缶詰め。その後プライベートレッスン。この生徒はいつも僕を「むむむ」と唸らせる。ある意味闘いの2時間。終わるころにはぐったりだ。素晴らしい演奏に感謝。

7/1(水)
 朝から工房コンサートのスカイプ会議。第10回を迎えるが、総まとめということで盛大にしたい。アイデアは出るが、具体的な図はまだ見えてこない。これからこれから。プライベートレッスンで癒しのグリーグ。どんな作品を弾く時も変わらないのは「基本」。自分にも言い聞かせる。その後、東工大。「音の創造性」について学生たちと即興を軸に、その心を探る。

7/2(木)
 大学。これ以上でもこれ以下でもなし。合間に練習。これ以上でもこれ以下でもなし。帰宅しても家族はいない。実家に行っている。久しぶりの一人。やることが溜まりに溜まって、結局寝たのは午前3時。

7/3(金)
 そしてその1時間半後の4時半に起床。成田に向かい、フィンランドのヘルシンキでサンドイッチとコーヒーを、そしてドイツのベルリンに向かう。ベルリンでは、尊敬しているピアニストの親友である高橋礼恵、ビヨルン・レーマン夫妻宅に宿泊。礼恵とタイ料理を大量に食し、食後巨大なアイスを食し、ビールを買って帰宅。ビヨルン(ベルリン芸大教授)もベルリン芸大でのレッスンを終え帰宅。旧交を温める。ビールがうまい。笑い話から教育、大学についての話もする。フランス人のピアニストの友人、イギリス人のピアニストの友人らにSNSで連絡を取る。便利な世の中だ。そこでも旧交を温める。要するにみんなベルリン芸大時代の仲間たち。

7/4(土)
 起床後早々に素敵な朝食をいただき、その後ベルリンのZoologischergarten駅に向かう。目指すはFörderstedtという小さな小さな田舎町。村と言っていも過言ではない。10分も歩けば端から端まで歩けて、その先は見渡す限りの草原。かすか向こうに隣村の教会が見える。ここには僕の第2の実家(と言えるところ)がある。ドイツの父、母と呼んでいる2人の夫婦が住んでいるのだが、6月におばさんが亡くなった。今回の渡独目的はこれである。おじさんとも久しぶりに会い、家について早々いろんな話をする。胸が苦しかった。そして今もその痛みは消えない。

7/5(日)
 おばさんのお墓を決めるために墓地に行く。まるで映画のワンシーンに出てきそうなくらい素敵な墓地だ。木漏れ日に溢れ、爽やかな風がそこを横切る。おじさんとの話は尽きることがない。一緒に台所で食事を作り、スーパーに買い物に行った。話が途切れることがない。むしろ沈黙になりたくなかったのかもしれない。簡単な昼食を澄まし、車で2人で近郊を走る。おばさんが愛した各所を巡り、そこでも色々な話を静かに語らう。素晴らしい天気に恵まれ、おじさんの気分も少し落ち着いたのか、笑顔や笑い声が増えてきた。ドイツを走るのは気持ちよい。何もない並木道をただただ走る。つい先日まで僕は音大でレッスンをし、プライベートレッスンでしゃべりまくり、ほとんど寝ずに夜を過ごし、成田に向かってフィンランドを経由してベルリンで旧交を温め、今ドイツの田舎を車で走らせている。怒涛の環境の変化に少し酔った。その日の夜は2人でトランプで遊び、おばさんの最期を詳しく聞いた。胸に突き刺さる痛さは言葉にできない。おじさんの足をマッサージする。おばさんが使っていたリコーダーや小さな子供用の鉄琴をもらう。

7/6(月)
 静かな朝を迎え、静かな朝食の時間を過ごす。まるで印象派の絵に出てきそうな素晴らしい天気。木漏れ日、風。気温は暑かったが。友人に別れを告げ、ドイツは南西にある黒い森に位置する僕の第2の故郷フライブルグへ向かう。ドイツに来たのにフライブルグへ行かないわけにいかない。夕方に到着し旧市街に位置するホテルへ。荷物を下ろし早速フライブルグ音大へ向かう。今日はピアノの試験があり、恩師であるギリアード・ミショリー先生が審査にあたっていると事前にメールをもらっていた。トラム(路面電車)に乗って大学へ行き、懐かしい校内の空気をいっぱいに吸い込む。試験会場にそっと入ると先生も喜んでくださった。ハグをし、お互いに喜びを分かち合った。その日、試験後に先生は時間がなかったので後日会うことに。校内にいた日本人の学生グループが「あの人だれ?日本人ぽいね。けど学生じゃなくない?おじさん?」的な視線を僕に浴びせてくる。その中の一人をミショリー先生が紹介してくれた。日本人の学生(男)を紹介してくれてた。すると「スエナガってあの末永さんですか!?」と言われこちらもびっくり。「はい・・・そうですが」と答えると「(フライブルグ)音大の図書館で楽譜を借りたときのサインで見たことがあります!漢字でサインされてましたよね?あのモーツァルトの協奏曲」。正にその通り。世界は狭い。

7/7(火)
 ホテルをチェックアウトし、友人宅へ。歌劇場オーケストラで活躍しているチェロ奏者の矢野智久氏。彼とはどれだけの時間を共有しただろう。素敵な奥さんと元気いっぱいの子供たちが友人宅のあたたかな空気を作っている。素敵な家族。この日から2泊3日お世話になるので、途中市場で手土産を買っていく。イチゴと卵。到着後日本から持ってきた矢野家へのお土産を渡す。ようやく荷物が軽くなった。喜んでくれた。こちらも素直にうれしい。その日はとにかく素敵な温かな癒しの時間を過ごした。

7/8(水)
 ミショリー先生と音大近くのカフェで待ち合わせる。人生や仕事、音楽について語る。語りきれなかったので続きは後日のランチとなった。大学の学食でコーヒーを購入。先生からもらった新作(先生は作曲家でもある)の楽譜を大学ロビーで眺める。うーん、懐かしい。いろんな思い出が蘇る。この日のディナーはもちろん「ケバブ」。夜に親友のヴィオラ奏者亀井綾乃さん(南西ドイツ放送交響楽団)が会いに来てくれた。100年分くらい笑ったかもしれない。フライブルグの全住民が起きてしまうのではないかと思うくらい笑い続けた夜。ありがとう。

7/9(木)
 ランチにミショリー先生と会う。仕事や音楽の話。とても有意義な時間だった。その後レッスンを聴講。コーヒーを飲みながらレッスンを聴講したが、一生懸命に演奏する学生を見て昔の自分を重ねたりする。矢野家にも別れを告げフランクフルト空港へ。目指すは日本。

7/10(金)
 日本到着。湿気を含んだ空気が思い。バスで爆睡。

7/11(土)
 溜まっていたメールの返信。ほとんどのメールの冒頭は「返信が遅れてしまい誠に申し訳ありません」。練習。

7/12(日)
 プライベートレッスン。空いた時間練習。親友のピアニスト岡本麻子のコンサートを聴きに行く。楽屋では高校時代に戻り抱腹絶倒の時間に。彼女の演奏したグリーグのピアノ協奏曲が本当に素晴らしく胸に迫るものが。ありがとう!

7/13(月)
 プライベートレッスン。残った時間練習。事務作業。

7/14(火)
 プライベートレッスン、そして大学へ。空いた時間練習。

7/15(水)
 プライベートレッスン。8月は発表&勉強会がある。生徒さんたちも気合が入る。この日に妻が作ってくれたオリーブとトマトと生ハムのパスタが気を失うほどの美味さだった。

7/16(木)
 昭和音大(右脳)からの東工大(左脳)のダブルパンチかと思いきや、その後親友のヴィオラ奏者鈴木康浩くんと、ヴァイオリン奏者直江智佐子ちゃんの3人で焼き肉へ行くことに。焼き肉(思考停止。動物的直感)のトリプルパンチで、この日は生きて帰宅できたことに心から感謝しました。抱腹絶倒。疲労困憊。オナカイッパイ。

7/17(金)
 久しぶりに何もない。練習。練習。とにかく練習。その合間に妻がスープから作ってくれたフォーの壮絶な美味さに失神一歩手前。失神したから練習できません。

7/19(日)
 羽田に向かい、いざ鹿児島は霧島へ。雨の降りしきる中、鹿児島空港からバスに揺られ、文字の如く霧に覆われる山中へ。霧島音楽祭オープニングコンサートに間に合った!みやまコンセールで堤剛さん演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を拝聴。自分の存在が粒子になって弾けて消えてしまったのではないか、というくらいの押し寄せる感動。各関係者とようやくお会いすることができました。

7/20(月)
 昨日に引き続き、みやまコンセールで2つの素晴らしいコンサートを拝聴。(エリソ・ヴィルサラーゼのピアノソロリサイタルとアンドレア・ロストのオペラ・アリア)こんなにも満ち足りたコンサートを連続して聴くのは初めてかもしれない。終演後夕方、みやまコンセールのロビーから見えるゲルハルト・ボッセ氏 (当時、東独ゲヴァントハウス管弦楽団第一コンサートマスター) のお墓を眺めながら、関係者と霧島音楽祭誕生について静かに語らう。時が止まったかのような神秘的なひと時だった。胸に来るものがある。多くの方々の音楽教育に対する情熱、そして継続していく強い意志を深く感じた。ホテルに帰る途中、一人で霧島の黒豚トンカツを食す。雨の音を聞きながらホテルの室内でベッドに横たわり思いにふける。

7/21(火)
 早朝タクシーを飛ばし鹿児島空港に向かう。約6000円の道のり。搭乗し爆睡。向かうは神奈川県川崎市新百合ヶ丘にある昭和音大へ。レッスン。その後プライベートレッスン。

7/22(水)
 事務作業に追われる。空いた時間に(5分でも)練習。気付けば一日が終わろうとしている。

7/23(木)
 この日は東工大前期最後の講義。その前にヤマハの方と打ち合わせ。その後インプロの活動もしている大石さんと打ち合わせ。その後最後の講義へ。毎回思うが、東工大の学生たちと出会えて僕は本当に幸せ。感謝の一言に尽きる。この講義のために貸し出されている1930年代のベヒシュタインピアノも頑張ってくれました。

7/24(金)
 丁寧に練習。一つ一つの音をゆっくりと紡ぎ耳を傾ける。

7/25(土)
 「ピアノ塾」というイベントに講師として呼んで頂いた。参加者の方々の演奏を拝聴する。このイベントの特徴は、講評直後ディスカッションをして「学び」にさらなる一歩を踏み入れるところにある。とても有意義な時間。丸一日ご一緒させて頂きました。

7/26(日)
 プライベートレッスン。空いた時間練習。

7/27(月)
 プライベートレッスン。

7/28(火)
 大学前期実技試験審査。ピアノ協奏曲全楽章を10人聴く。羨ましさを思ったり。僕が学生だったころは、こんな素敵なホールでコンチェルトを、しかも全楽章弾けるチャンスなんてなかった。審査後レッスン。生徒の弾いてくれた吉松隆が耳と心を優しく癒してくれる。

7/29(水)
 引き続き大学前期実技試験審査。審査後、急遽自宅でプライベートレッスン。ショパンのノクターンop.48-1が心に沁みる。

7/30(木)
 大学前期実技試験審査。その後、音楽学者の野本由紀夫先生と合流し飲む。「2台ピアノと連弾について」と「温泉に行ったら一日に何回入るのか?」について語らう。

7/31(金)
 クラリネット奏者の妻とリハーサル。

8/1(土)
 この日から約1000キロの旅へ。車で家族で移動。まずは京都。到着後、予約していたホテルが予約されていないハプニングが。急遽別のホテルへ変更。

8/2(日)
 朝は家族で平安神宮を散歩。「素敵だねぇ」と味わいたいところだが、この日の京都は早朝から猛暑。誰も笑顔がありません。早々に引き揚げ、次の目的地は滋賀の栗東へ。早速リハーサル。午後から栗東歴史民俗博物館でデュオのコンサートでした。皆様に心から感謝。打ち上げは関係者宅でBBQ!近江牛の前にはひれ伏すのみです。美味。

8/3(月)
 家族で移動も楽しい車中。テンション上がりまくりですが、途中SAで食べたソフトクリームがあまりにも普通で、テンションも平熱に下がりました。目指すは八ヶ岳!コテージでゆっくりします。夜歩いていたら、とある建物から弦楽器の音色が・・・。あまりにも芯のある、何か訴えかけている音色に「むむむ?」と反応し窓を覗いてみると、なんと親友のヴァイオリン奏者田島高宏くんでした。最高の再会でした!彼は現在札幌交響楽団のコンサートマスターを努めています。是非、札響を聴きに行ってくださ

8/4(火)
 湿気もなくさらっとしている八ヶ岳。コテージにピアノがあったらどんな響きなんだろう?なんて思いつつ。

8/5(水)
 合計1041キロの旅でした。無事帰宅。やはり家はいい。そして練習。ブラームス、バーバー、ベートーヴェン。

8/6(木)
 恵比寿でTBSの方々とミーティング。秋から始まるイベントについていろんな言葉を交わしました。テーマはベートーヴェン。自分の研究テーマでもあるので丁度よい。これを機にベートーヴェンを深めていきたい。

8/7(金)
 妻の誕生日。特別なことはせず"いつも通り、自然に"過ごす。「今この状態でいられる」家族の健康に感謝しながら。

8/8(土)
 プライベートレッスン。リストのバラード第2番は素晴らしい作品。新たな発見もあり、魅力の沼にはまっていく。家族も寝た後静かに部屋で練習。静寂の中で練習するときの耳は本当にいろんな音をキャッチする。とても良い集中力。

8/9(日)
 朝から練習し、その後武蔵ホールに向かう。イベント「ベヒシュタイン倶楽部」で参加者の素晴らしい演奏に感謝で胸がいっぱいになる。その後、懇親会という名のレクチャー。けどピアノを囲んで、みんなとあーだこーだ言い合う時間が最高に嬉しく、幸せである。結局、イベントが終わってから解散まで3時間。皆さんの「学び」に対する飢えに脱帽。感銘を受ける。こういう時は時間を忘れてしまう。

8/10(月)
 自宅でレッスン。プライベートレッスンは時間を忘れてしまう。今月は門下生で「発表兼勉強会」を都内のサロンで行うので気合も入る。

8/11(火)
 引き続きプライベートレッスン。空いた時間に練習。一分一分が貴重。ブラームスの要所要所を丁寧に練習する。素晴らしい曲だが難しい。素晴らしい曲は大体難しいものなのだ。

8/12(水)
 ドイツはブレーマーハーフェンで指揮者として活躍している友人家族が来る。子供はうちのを合わせて合計5人。2家族で女性が計7名、男性が2名。家の中はほぼ保育園状態。にぎやか。ピアノも遊び道具と化してます。その後、久しぶりに実家に行き一緒にディナーを楽しむ。

8/13(木)
 初めてレッスンを受講される方々が来る。リストのメフィストワルツとショパンのバラード第1番。どちらも素晴らしい演奏。正直一回のレッスンじゃ足りない。とは言いつつもとても有意義な時間でした。


・・・さて、47日分の出来事を簡単に書きました。今後このような事がないよう心がけます。今日は西武遊園地の花火大会があり、我が家のベランダから正面に見えるので、家族で楽しみました。かき氷を子供たちに作りましたが、自分のを一番豪華に作りました。おわり。

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