表現への道筋


昨日、工房レクチャーコンサートvol.11を終えました。雨の中、静まるピアノ工房で、満席のお客様と共に耳を澄ませる時間となりました。

オーケストラを知ることで、ピアノ譜が立体的に見えてくる。具体的な音のイメージを持つことが打鍵やテクニックに通ずる。

1925年のベヒシュタインE型は僕らに「弦楽器のような繊細さ」を、2017年のベヒシュタインD型は「管楽器のような音の集合体」を軸に様々なヒントを与えてくれました。さらに、工房コンサート恒例の不等分率での調律「Bach's Seal1.0」を使用し、調性の肉付きを豊かにしていただきました。

改めて学びの道がなんとも楽しく興味深く、時に未曾有の世界に不安を感じつつも、創られていく無限大の音楽世界に胸を躍らせています。

知れば知るほど己がいかに知らないかを思い知らされ、見れば見るほど己の今いる世界の小ささを見る。

次回の工房レクチャーコンサートは最終回。音楽学者の野本由紀夫先生にご登壇いただき、公開対談、そして第九全楽章を演奏いたします。すでに席は半分埋まっております。お早目のご予約をお勧めいたします。

全ての関係者に感謝を込めて

末永匡

追記:コンサート後、帰宅してからレッスン。ドビュッシー。生徒もレクチャーを聴いていたせいか、聴くアンテナが敏感になっていたのか、イメージしてから反映される音色の変化がすぐにありました。これだけ「聴く」と「弾く」が密接な関係にあるということですね。
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